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この先は川が大きく蛇行し、川と並行している歩道も道幅が狭く大きくカーブしています。人一人がようやく通れる幅で、さらに先が見えない。
対向者が来た時は待避所に近い人が道を譲るようにしましょう。
前方の川の中にいる水鳥はシノリガモです。この鳥は最近まで海で生活し、雛を育てる海鳥と言われていたが、白神山地の大川で雛を育てている所が発見された。雛を育てた後に海に帰るようです。
カーブが終わった所が川の上流側で、そこが入江となって流が緩やか。
このような所にイワナがいます。この川はイワナやヒメマス、ニジマスなどの川魚が豊富です。
前方右に滝が見えてきました。私は名前が付いても知らない滝は無名の滝と呼んでいます。帰路紹介しますが、暗門川では雨降りの後や春の雪解け水、秋葉っぱが散った時などこのような滝が多く見られます。この水は昔から飲んでいるようですが、私は皆さんに進めません。
滝の周りに生えているのが先程説明したタヌキランです。
これはオオハナウドです。他に花が似ているアマニュウとエゾニュウがありますが、花が咲く時期がオオハナウドから始まり、次にアマニュウ、夏から秋にかけてエゾニュウが咲きます。暗門の滝歩道に3種とも生えているが、それぞれ葉っぱの形が違います。
下北半島の佐井村で、道端で背負い籠に採っていたのがオオハナウドで漬物にするそうです。
白神山地ビジターセンター 解説員 櫛引 英雄