第7話、バス内解説(尾太鉱山と秋田県藤里町釣瓶落し)

25.10.10秋田県藤里町釣瓶落峠シロバナホソバノツルリンドウ3
大沢川と正面奥に尾太岳09年5月4日
釣瓶落し13年10月26日

渡っている橋は湯の川橋です。渡り終えて左折すると秋田県藤里町へ抜ける二ツ井線、県境を越えて秋田県側に入ると全面舗装、しかし本県側は道幅が狭く急カーブ、加えて未舗装、採石場もあり砕石を積んだダンプトラックの往来が激しく安価で出来る天ぷら舗装ではすぐに壊れるため舗装できないそうです。

しかし、ダンプに無線が付いているので、バスが通るとダンプ同士で連絡し合って退避所で待ってくれるので、バスとダンプがスムーズに交差できます。

車窓の右側、湯の川に沿って暫く走ると対岸に廃坑になった尾太鉱山と、背後に覆い被さるような尾太岳が見えてくる。さらに進み、県境のトンネルを抜け、秋田県藤里町に入ると紅葉の景勝地、釣瓶落しが待っています。

尾太鉱山は銀や胴を産出し、津軽藩のドル箱として栄えていたと西目屋村史などに記録され、最盛期は千人程の鉱夫が働いていたことから集落が形成され、また砂子瀬からの通いもいたそうです。

産出された銅は鎌倉大仏にも使用されたといわれています。

尾太鉱山は隠れキリシタンの潜伏先、真面目で一生懸命働いたため鉱山で働く皆から歓迎されていたそうです。

信者の墓地は今でもスギ林の中にひっそりと残っているそうですが、キリシタンは江戸幕府の弾圧を受けていたこともあって、墓石に十字架の記号を入れることが出来ない。例えば金とか木篇など十の記号が入っている漢字を名字や名前に入れたそうです。皆さんの中に木村さんはいませんか、十字架が2個も入っています。

白神山地ビジターセンター 解説員 櫛引 英雄