第5話、バス内解説(世界遺産登録の概要)

世界自然遺産、暗門川流域09年10月28日
津軽峠から世界遺産を望む11年10月20日

バスは再び白神ラインのバイパスに戻って、村市に入ってきました。

ここで名称・旧跡の案内を一旦休ませていただき、世界遺産登録の概要について説明させていただきます。

皆さんのお手元に配布されている「白神山地ガイドマップ」の裏面の「白神山地の概要」に詳細が記載されているのでご覧ください。

白神山地は青森県と秋田県にまたがる約13万haの山地で、このうち16,971haを1,993年12月にコロンビアで開催された「第17回世界遺産委員会」で鹿児島県の屋久島とともに我が国初の世界自然遺産として登録されました。登録区域のうちマタギ以外の入山者を受け付けなかった中心部、核心地域が12,627ha、それを取り囲むように学術や観光に利用する緩衝地帯6,832haが登録された。今回、これから皆さんをご案内するのはこの緩衝地帯です。なお登録面積のうち、青森県側が約3/4の12,627ha、秋田県側は残りの約1/4の4,344haとなっています。

同時に日本では文化遺産として「姫路城」と「法隆寺地域の仏教建造物」の2ヵ所が登録されました。

白神山地ビジターセンター 解説員 櫛引 英雄